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旧伊達邸庭園

令和5年6月に伊達市指定文化財「伊達市開拓記念館庭園」の名称が「旧伊達邸庭園」に変更されました。

名称変更について

種別

伊達市指定史跡

旧名称

伊達市開拓記念館庭園

新名称

旧伊達邸庭園

変更理由

旧名称は、亘理伊達家関連資料の保管展示施設であった「伊達市開拓記念館」(昭和33年開館)に由来しますが、同館は平成30年に「だて歴史文化ミュージアム」の整備に伴い解体されています。
また、本庭園は、仙台藩一門亘理伊達家が明治3年から当地に移住した際に構築した「伊達邸」を基にしていることから、実態に即した「旧伊達邸庭園」に名称を変更しました

旧伊達邸庭園について

旧伊達邸庭園の概要

旧伊達邸庭園は、仙台藩一門亘理伊達家が明治3年から実施した当地への移住の際に、当主・伊達邦成の邸宅として拠点になった場所です。土塁に囲まれた庭園内には、迎賓館などの建物や移住以降に植樹された樹木があり、当時の風情を色濃く残しています。

国内最後の城郭的施設

旧伊達邸庭園は周囲を土塁と川で囲まれています。また、門から邸宅までの道はクランク状に折れ曲がっているなど、武家の当主が住む「城郭」のような造りが見られます。
これまでの研究では、国内最後の城郭的な施設は、明治元年に築かれた厚沢部町の国指定史跡・館城(たてじょう)であるとされてきましたが、旧伊達邸庭園の土塁は明治4年前後に築かれたと考えられることから、日本国内最後の城郭的施設であると言えます。


北海道立志図録内 伊達邸俯瞰図(明治13年)
北海道立志図録内 伊達邸俯瞰図 明治13年

旧伊達邸庭園を取り囲む「土塁」
旧伊達邸庭園を取り囲む土塁
 

旧伊達邸庭園内の文化財

伊達市の史跡である旧伊達邸庭園内には、旧三戸部家住宅、迎賓館など国指定、市指定の重要な文化財があります。
記念館庭園内の文化財の内容
迎賓館 明治25年建築、木造2階建
開拓状況を視察に来道の政府高官等の応接に使われました。

詳しくはこちらをご覧ください。
関連リンク迎賓館(内部リンク)
旧三戸部家住宅 代表的な移住当時の民家。仙台地方の建築様式で建てられています。
昭和46年、国の重要文化財指定。

詳しくはこちらをご覧ください。
関連リンク旧三戸部家(内部リンク)

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