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子ども・教育・文化

令和8年度教育行政執行方針

令和8年第1回伊達市議会定例会(2月25日開会)で、堀籠康行教育長が令和8年度教育行政執行方針を報告しましたので、その概要を抜粋しご紹介します。

はじめに

教育は、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出し、地域社会の持続的な発展を支える重要な基盤です。変化が激しく、先行きが不透明な時代においては、自ら考え、他者と協働しながら課題を解決する力、そし て、多様性を尊重し、社会に参画する力を育む教育がこれまで以上に求められております。
このような中、国においては「誰一人取り残されない教育の実現」を基本理念に掲げ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、GIGAスクール構想の深化、不登校や特別な支援を必要とする子どもへの支援の強化、教職員の働き方改革などを柱とした教育改革が進められております。また、北海道においても、地域の特性を生かした学びと子どもたちの多様な可能性を伸ばす教育の推進が示されております。
本市においては、国や北海道の動向を踏まえつつ、地域に根ざした教育の充実を図って参ります。北黄金貝塚をはじめとする貴重な歴史遺産、 武家文化や自然、伝統行事など、本市が有する多様な地域資源は、子どもたちがふるさとに誇りを持ち、自らの学びを深めるための重要な教育資源であります。学校教育を核としながら、社会教育施設や地域団体との連携を強化し、学校の枠を超えた学びの場を広げて参ります。
教育は、子どもたちの成長を支えると同時に、地域の未来を形づくる営みでもあります。学校教育、社会教育、歴史・文化芸術、スポーツといった多様な学びを通じて子どもたちが地域とのつながりを実感し、主 体的に社会と関わる力を育むことは、地域の活力や絆の醸成につながります。
本市は、子どもたち一人ひとりが自らの学びに意味を見出し、夢や希望を持って未来に向かって歩むことができる教育を目指して参ります。 地域とともに育つ教育環境の充実を図り、子どもたちと地域社会が相互に支え合い、成長していく教育行政を推進して参ります

教育行政に臨む基本姿勢

本市の教育行政は、誰一人取り残さない学びの保障を基本とし、子ども一人ひとりが多様な個性や可能性を発揮し、社会の中で自立し、協働できる力を育むことを最大の使命といたします。その実現に向け、学校 教育、社会教育、歴史・文化芸術、スポーツの四つの分野を相互に連動させ、地域全体で子どもたちの成長を支える教育環境の充実を図って参ります。 
学校教育におきましては、確かな学力の定着を基盤としながら、主体的・対話的で深い学びの実現を目指して参ります。ICTを効果的に活用し、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に進めることで、子ども たちが自ら考え、表現し、学び続ける力を育成して参ります。
また、不登校や学習・生活上の困難を抱える子どもたちへの支援を一層強化し、校内教育支援センターの整備や関係機関との連携を進めるとともに、メタバース等を活用したオンライン学習環境の整備により、子どもたちが安心して学びに参加できる多様な選択肢を確保して参ります。
新たに整備する市立図書館と学校図書館との連携を深め、読書活動や探究的な学習を通じた情報活用能力の育成を図って参ります。併せて、 本市独自の地域学習「だて学」を更に充実させ、地域の歴史・文化・自然を題材とした探究的な学びを通じて、ふるさとへの理解と誇りを育んで参ります。
更に、教職員が子どもたち一人ひとりに向き合う時間を確保できるよう、業務の効率化や支援体制の整備を進め、働き方改革の推進に取り組んで参ります。
社会教育におきましては、誰もが生涯にわたり学べる環境の整備を進めて参ります。新たに整備する市立図書館は、地域の学びと交流の中心として位置付け、市民一人ひとりが知識や経験を深める場として活用して参ります。図書館と既存の社会教育施設等が連携し、子どもから高齢者まで幅広い世代が学び合う機会を提供することで、地域全体で知識や文化を共有する社会を目指して参ります。
また、地域資源を活かした市民活動やボランティア、講座やイベントの開催、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)事業等、学びを通じた地域の活性化も促進して参ります。
歴史・文化芸術の振興は、子どもたちの感性を育み、地域の誇りを次世代に継承する上で不可欠であります。本市は豊かな地域資源に恵まれており、これを子どもたちに伝承することを最優先に位置付けております。伝統行事や地域固有の文化、自然環境を教育の中に取り入れ、体験型学習や創作活動を通じて、地域に根ざした文化や芸術の理解を深めて参ります。この取組により、子どもたちが地域の価値を体感し、自らの学びと結びつけることで、地域愛や文化への関心を高め、創造性豊かな人材の育成につなげて参ります。加えて、市民との連携を強化し、地域全体で文化芸術を育む土壌を整えることも重視して参ります。
スポーツにおきましては、子どもから高齢者まで幅広い世代が、健康で生き生きと暮らせる環境づくりを進めて参ります。特に、中学校部活動を地域クラブやスポーツ団体と連携し、地域展開を進めることで、子 どもたちの運動機会を拡充するとともに、地域住民との交流や協力の場として活用して参ります。こうした取組は、体力向上や協調性、挑戦する力を育むだけでなく、健康長寿社会の実現や地域コミュニティの活性化にも寄与いたします。また、スポーツイベントや大会の開催を通じて、 地域経済や地域文化の振興にもつなげて参ります。
このように、本市の教育行政は、学校教育、社会教育、歴史・文化芸術、スポーツの四つの柱を通じて、子どもたち一人ひとりの成長と地域全体の発展を両立させることを基本姿勢としております。子どもたちが 多様な経験を通じて自己を発見し、社会で活躍できる力を身に付けることは、地域の持続的な発展に直結いたします。 今後も教育現場や地域の声に耳を傾け、必要な施策を着実に実行し、 子どもたちの未来を支える教育環境の充実に取り組んで参ります。

主な推進項目

令和8年度の重点施策を学校教育、社会教育、歴史・文化芸術、スポーツの4分野に分け、それぞれに推進項目を定め事業を推進していきます。主な推進項目は次のとおりです。

学校教育

  • 社会を生き抜く力を育む教育の推進
  • 豊かな心を育む教育の推進
  • 健やかな体を育む教育の推進
  • 地域とともにある学校づくりの推進
  • 信頼される教育環境の整備

社会教育

  • ふるさと意識を育て地域づくりに参画する青少年教育の推進
  • 共に支えあう地域づくりを目指す社会教育の推進

歴史・文化芸術

  • 特色ある地域文化の推進
  • 歴史文化を活かしたまちづくりの推進

スポーツ

  • 豊かな心身を育むスポーツの振興

主要な施策

第1 学校教育

  • ICTや生成AIなどの最新技術を活用した学習活動
  • 地元の歴史や文化、地域資源について学ぶ「だて学」の充実
  • 学力テスト等の結果をもとにした改善プランの策定、指導方法等の工夫改善
  • 地域全体で「読む・学ぶ・つながる」文化を支える体制を整えるため、学校図書館の機能強化
  • 特別支援教育について、中学校に新たに通級指導教室を開設や児童生徒個々の教育的ニーズに応じたきめ細かな支援
  • 外国語指導助手の学校派遣による、外国語を用いた対話や外国の文化・習慣に触れる機会の充実
  • 各校における情報機器の更新・増設及びアクセスポイントの配置改善、電子黒板の導入による情報教育の充実
  • 本市の豊かな自然や歴史、文化、産業などの地域資源を生かした「だて学」による学ぶことと将来とのつながりを意識した教育活動の充実
  • 地域をフィールドとした学習である「だて学」による地域の環境や生態系に触れる学習の推進
  • 地域の消防、自治会、防災関係機関と連携した避難訓練や災害対応訓練などの実践的な学習活動の実施
  • 交通安全教育、自転車などの安全な利用に関する指導や、防犯に関する学習活動
  • 「児童生徒の心身健康チェックシート『KOKOKARA』」の活用による児童生徒の変化や状況把握、いじめの未然防止、早期発見及び早期対応
  • 不登校対策として、中学校への校内教育支援センターの設置、メタバースを活用した学習支援などの取組の充実
  • 部活動の地域展開の動きとも連動した、学校内外で多様な運動の機会の確保による体力・運動能力の向上
  • 国の施策として見込まれる「学校給食費の抜本的な負担軽減(いわゆる給食無償化)」や市が実施する「学校給食費保護者負担支援事業」を踏まえた、安全・安心な給食提供の環境整備
  • だて歴史の杜食育センターなどの地域資源を活用し、学校、家庭、地域が連携した食育・健康教育の充実
  • 地域住民や保護者が学校運営に参画し、学校が地域と一体となって子どもたちを育み、地域総がかりの教育と学校を拠点とした地域づくり
  • 地域の伝統芸能等に携わる人材や関係団体、学校及びだて歴史文化ミュージアムとの連携や姉妹都市等との学習交流を通した、郷土の歴史や文化の継承・発展
  • 幼保小連携や小学校との交流などを通じた、幼児の学びや生活を支える環境づくりの充実
  • 部活動の地域展開や校務支援システムの活用などによる働き方改革の推進、教職員が子どもたちと向き合う時間を確保する取組の強化
  • 伊達市学校施設長寿命化計画に基づいた施設・設備の改修、維持管理による安全・安心な教育環境の確保
  • スクールガードリーダーや地域住民の見守り活動団体との連携による子どもの安全確保
  • 北海道伊達開来高等学校及び北海道伊達高等養護学校の教科指導やキャリア教育、小中高一貫で取り組む「だて学」に関する取組の支援

第2 社会教育

  • 多様な体験や幅広い世代との交流を通して、創造性や協調性を養い、夢や目標を持って健やかに成長できる青少年教育事業の充実
  • 地域のリーダー育成を目的とした、青少年に対する各種研修や交流事業への参加の促進
  • 「だて学」と連携した市民カレッジ、市民講座、長生大学等の充実
  • 児童の健全な育成を目的とした、「放課後児童クラブ」の充実
  • 新たに整備する図書館の開館に向けて、市民の多様な知的・文化的ニーズに応えるための図書館サービスの向上
  • 新図書館に整備する学習スペースや閲覧スペース等を活用した市民の生涯学習を支援するとともに、リカレント教育やリスキリングの場としても活用できるよう学びの環境を充実
  • 北海道立図書館等との連携による電子図書等の電子コンテンツの活用の推進、市民サービスの向上
  • 地域のボランティア団体や市内の市立・道立学校と連携し、読み聞かせや読書イベント等の活動を通じて、子どもたちを中心に読書習慣の定着を促進

第3 歴史・文化芸術

  • 児童生徒に対して、創造性や感性を育むための文化芸術鑑賞の機会を提供する「学校芸術鑑賞事業」の実施
  • 事業の受託者と連携した、市民を対象とした絵画教室等の実施
  • 市民が日頃の稽古の成果を発表し、 作品を展示できる場として、伊達市文化協会との共催事業である「市民総合文化祭」を開催
  • 「カルチャーセンター長寿命化計画」に基づく、「大ホール舞台調光設備及び大ホール・講堂客席照明改修事業」等の継続実施
  • 関係団体と学校、地域等との連携強化による、伝統芸能・郷土芸能の持続的な普及と伝承を図る取組の推進
  • 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である北黄金貝塚の、市民への文化遺産としての価値の周知と、教育資産としての活用
  • 「だて歴史文化ミュージアム」と学校、周辺施設、指定管理者と連携した「学究の場」「集い学びあえる場」の創出による教育や観光の促進への取組

第4 スポーツ

  • 文化部を含めた中学校部活動と「伊達スポーツクラブ“藍”」による地域展開活動をハイブリッド化させることによる、生徒の活動機会の拡充
  • 総合体育館のLED化やまなびの里パークゴルフ場のコース修繕、ニュースポーツを含めた生涯スポーツの取組の拡充
  • 「ほくでんスポーツ公園」の継続利用に係る運営方法の検討と関係先との協議
推進項目の詳しい内容は、こちらをご覧ください。
PDF令和8年度教育行政執行方針 (267.2KB)

むすび

急速に進展するデジタル技術や生成AIは、学びや社会の在り方を大きく変えつつあります。一方で、こうした時代だからこそ、人と人との関わりの中で育まれる思いやりや協働の力、自ら考え行動する姿勢がこ れまで以上に重要となっております。多様な価値観を尊重し、社会の課題を自分事として捉えながら、誰もが自分らしく幸せを実感できるウェルビーイングの実現に向けた教育の役割は極めて大きいものであります。 そのためには、他者と協働し、新たな価値を生み出しながら、地域や社会の中で自らの力を発揮し、持続可能な地域社会の形成に貢献できる人材の育成を、教育のあらゆる場面を通して進めていく必要があります。
伊達市教育委員会といたしましては、今後も学校教育と社会教育の連続性を大切にし、学校、家庭、地域はもとより、関係機関や団体との連携を一層深めながら、本市教育の更なる充実と発展に向け、着実に取り組んで参ります。

過去の教育行政執行方針

PDF令和7年度教育行政執行方針 (423.2KB)
PDF令和6年度教育行政執行方針 (403.9KB)
PDF令和5年度教育行政執行方針 (382.1KB)
PDF令和4年度教育行政執行方針 (376.9KB)
PDF令和3年度教育行政執行方針 (616.4KB)
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