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令和5年度教育行政執行方針

令和5年第2回伊達市議会定例会(6月22日開会)で、影山吉則教育長が令和5年度教育行政執行方針を報告しましたので、その概要を抜粋しご紹介します。
※影山吉則教育長の「吉」の字は土の下に口です

はじめに

我が国におきましては、第5期科学技術基本計画(平成28年度から令和2年度)の中で、それまでのSociety4.0(情報社会)では、知識や情報が共有されず分野横断的な連携が不十分であるという問題があったことから、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety5.0(超スマート社会)が、今後、我が国の目指すべき社会の姿として初めて提唱されました。
これは、IoTによりすべての人とモノがつながり新たな価値が生まれる社会、イノベーションにより様々なニーズに対応できる社会、AIにより必要な情報が必要な時に提供される社会、ロボットや自動走行車等の技術により人の可能性が広がる社会の実現を図るものです。 
このような国の方向性を踏まえ、学校教育におきましては、先端技術を活用して新たな産業を創り出し誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる社会の実現を目指す人材、望ましい自己実現に邁進する人材の育成に向け、新しい時代の学校の基盤としての「学校DX(デジタル・トランスフォーメーション)」を推進し、超スマート社会に対応できる教育を確立しなければなりません。
本市におきましては、「GIGAスクール構想」による子どもたちの学びの充実はもとより、対面とオンラインの利点を活かしたハイブリッド型授業の工夫・改善を進め、新しい時代にふさわしい教育の実現を図るとともに、SDGs(持続可能な開発目標)の視点からこれまでの教育活動を再構築し、Society5.0時代の「学びの在り方の変革」を踏まえた教育活動を展開してまいります。
さて、学校教育のイノベーションが図られる一方で、社会全体としては、人生100年時代やデジタル社会の進展、絶え間なく変化する社会情勢を踏まえ、年齢にとらわれないキャリアアップ・キャリアチェンジの実現が求められております。このことから、学校教育と社会教育等のあらゆる学びの場面をとおして「人生100年時代の社会人基礎力」を育成するとともに、本市教育の基本理念である「自立・協働・創造」にある人材育成と社会の実現を目指してまいります。
また、持続可能な地域社会を創るためには、“誰かが何とかしてくれる”のではなく、自分たちが「当事者」として、自分たちの力で地域をつくり上げる気概と能力が必要であり、少子高齢社会から来る地方消滅という近未来予測に立ち向かう人材育成に加えて、新しい価値観を創出できる人材育成も急務となっております。そのためにも、地域を理解し仲間と協働して課題解決に当たる資質・能力を育むことをねらいとする「だて学」の重要性がますます高まっていると考えます。本市の学校教育におきましては、これまで以上に、市内の市立・道立学校が「『だて学』コンセプト・フロー」に基づき、発達段階に応じた学校種ごとの目標達成に向け、地域や関係機関・団体等と組織的・計画的に緊密な連携を図っていく必要があります。このことが、生涯をとおして学びに向かう姿勢を育む社会教育の活性化につながり、地元愛に根差した地域創生の原動力となる「伊達プライド」を持った「伊達人(だてびと)」の育成につながるものと考えております。 
伊達市教育委員会といたしましては、第2次伊達市教育振興基本計画に基づいた各種教育施策の取組に加え、道立学校である、北海道伊達開来高等学校の特色化・魅力化への支援、北海道伊達高等養護学校の本市と連携した教育活動への支援と、市内の幼稚園・保育所、すべての市立学校との系統性を図った教育の実施等について、「Team All DATE Schools」をスローガンに掲げ、市をはじめ、学校、家庭、地域や関係機関・団体等との連携を強化して教育行政を推進してまいります。

教育行政に臨む基本姿勢

はじめに、新型コロナウイルス感染症に関わり、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」における感染症の分類が2類から5類に変更となり、社会全体の対応が大きく変わりました。
学校現場においても、これまで制限されてきた教育活動については、その必要性を十分に検討したうえで、積極的に実施していくことが求められております。
このような情勢のもと、本市の教育理念「自立・協働・創造」の目指すべき方向性にある、「自立」は「夢を志に高め、たくましくしなやかに、生涯を通じて挑戦し続ける人の育成」、「協働」は「共に学び育ちあう絆を強くし、地域が人を育み、人が地域を創る社会の実現」、「創造」は「郷土の歴史と文化を継承・発展させ、新しい価値観を創出する人の育成」とした意義を再確認し、教育活動のさらなる充実・発展を図らなければならないと考えております。 
以上のことを基本姿勢として、自らが伊達市の将来を創り出していくという主体性を持った人づくり、郷土の歴史や文化を誇りに思い、生涯にわたり生きがいを持って活躍できる学びづくりのため、次に挙げた推進項目と主要な施策を中心としながら、教育行政を執行してまいります。

主な推進項目

令和5年度の重点施策を学校教育、社会教育、歴史・文化芸術、スポーツの4分野に分け、それぞれに推進項目を定め事業を推進していきます。主な推進項目は次のとおりです。

学校教育

  • 社会を生き抜く力を育む教育の推進
  • 豊かな心を育む教育の推進
  • 健やかな体を育む教育の推進
  • 地域とともにある学校づくりの推進
  • 信頼される教育環境の整備

社会教育

  • ふるさと意識を育て地域づくりに参画する青少年教育の推進
  • 共に支えあう地域づくりを目指す社会教育の推進

歴史・文化芸術

  • 特色ある地域文化の推進
  • 歴史文化を活かしたまちづくりの推進

スポーツ

  • 豊かな心身を育むスポーツの振興

主要な施策

第1 学校教育

  • これからの地域を担う人づくりに向けた「だて学」の充実
  • 各種の学力テストの結果をもとにした、具体的な改善策の策定
  • GIGAスクール構想により導入されたオンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型授業の工夫・改善の推進
  • ネットトラブルの未然防止に向けた指導、相談体制の充実
  • 特別支援教育について、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた教育の場の提供
  • 子どもたちが英語をより深く触れられる機会として、「だてっ子イングリッシュ・アドベンチャー」を実施
  • 様々な自然災害に備えた実践的な避難訓練等の実施による、児童生徒の防災意識の向上
  • 互いの違いやよさ、ジェンダー等、多様性を認め理解し合いながら、自分と同じように他者も尊重できる態度を養う教育活動の推進
  • 児童生徒の変化や状況を把握するなど、いじめの未然防止や早期発見、早期対応の取組
  • 他社との関わり方を学ぶとともに、協働作業による達成感を味わうためのワークショップの実施
  • 学校と教育委員会が連携する「こどもの国フェニックス」を活用した社会的自立や学校復帰に向けた取組
  • 各種体力テストの結果を踏まえた体力向上プランの作成と学校全体で継続性のある取組による子どもたちの健全な心身の育成強化
  • 栄養教諭の派遣事業の継続と食育センターの活用による食育の取組の充実
  • 体育科、保健体育科の授業や外部講師による「出前授業」を活用した、がん教育の充実
  • 学校と地域が一体となって子どもたちを育み、地域総がかりの教育と学校を拠点とした地域づくりの推進
  • 関係団体や学校との連携のもと、子どもたちがふるさと伊達市のよさを体感し、豊かな情操が育まれる取組の充実
  • 指導内容の連続性や系統性を重視した連携の推進、北海道伊達開来高等学校と教科指導を中心とした連携の強化
  • 研修会の開催を通じた教職員の指導力の向上と指導体制の充実
  • 校務支援システムの活用による学校教育の充実と教職員の働き方改革の推進
  • 安全、安心な教育環境の確保のための施設の計画的な改修や維持管理の取組
  • スクールガードリーダーや地域住民の見守り活動団体との連携による子どもの安全確保
  • 「第2次教育振興基本計画」に基づいた伊達市立学校の再編等による教育環境の充実

第2 社会教育

  • 様々な体験や幅広い世代との交流を通じて創造性や協調性等を身に付けるとともに、夢や目標を持って、健やかに成長できる青少年教育事業の充実
  • 地域のリーダー育成を目的とした、青少年に対する各種研修や交流事業への参加の促進
  • 「だて学」の積極的な取組により、青少年の新たな価値を生み出す資質・能力の育成
  • 長生大学の学習内容の工夫・改善、学習活動の活性化
  • 「だて学」と連携した市民カレッジ、市民講座、長生大学等の講座等の充実
  • 児童や保護者にとってより良い放課後等の居場所づくりに取り組む「放課後児童クラブ」の充実や改善
  • 「伊達市立図書館運営基本方針」に則った魅力ある図書館の実現
  • ボランティア団体や学校と連携した読書普及活動の推進

第3 歴史・文化芸術

  • 関係団体と連携した質の高い芸術文化の鑑賞機会の提供と、小中学生の創造性や感性を育むための「巡回小劇場事業」の実施
  • 事業の受託者と連携し、高度な技術を学ぶことのできる絵画教室の開設
  • 関係団体や学校の教育活動等との連携による本市の伝統文化・郷土芸能の普及・伝承
  • 郷土の歴史と文化を市民が理解し、誇りに思えるまちづくりの推進
  • 世界文化遺産となった「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つである国指定史跡北黄金貝塚の、市民への縄文文化の価値の周知と楽しみを理解する取組の推進
  • 「だて歴史文化ミュージアム」と学校、周辺の観光施設、施設の指定管理者と連携した「集い学びあえる」場の創出への取組

第4 スポーツ

  • 関係団体と連携した運動部活動の地域移行を含めた地域における新しいスポーツ環境の構築や、子どもたちにとって親しみやすい運動の啓発
推進項目の詳しい内容は、こちらをご覧ください。
PDF令和5年度教育行政執行方針 (382.1KB)

むすび

伊達市教育委員会といたしましては、市民が将来にわたりたくましくしなやかに生き抜くために、望ましい自己実現に向け、夢を描く力、夢を実現する力を育む教育活動の推進に加えて、学校教育と社会教育が協働し、市民一人ひとりが生涯にわたり豊かに学ぶことができるよう、学校、家庭及び地域はもとより、関係機関や団体等との連携を図りながら、本市教育のより一層の充実及び発展に全力で取り組んでまいります

過去の教育行政執行方針

PDF令和4年度教育行政執行方針 (376.9KB)
PDF令和3年度教育行政執行方針 (616.4KB)
PDF令和2年度教育行政執行方針 (611.2KB)
PDF令和元年度教育行政執行方針 (393.4KB)
PDF平成30年度教育行政執行方針 (353.9KB)
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教育委員会学校教育課企画総務係
電話 0142-82-3298

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